小学生のお子さんをお持ちの方で、進研ゼミとくもん、どっちを取るか迷われている方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方に役立つ体験談です。
→くもんに切り替えて→
→チャレンジ紙テキスト版へ切り替え(いまここ)。
こんな経緯をたどってきた小学4年生の娘さん親子がいらっしゃいます。
どんなきっかけや理由があったのか、インタビュー形式で詳しくお伝えしていきます。
進研ゼミとくもん、どっちがいいの?
このように迷われている方にはきっと参考にしていただけるはずですよ。
🎈お話を伺ったのは↓
- ママ友のサクラさん
- 長女の愛ちゃん(小4)
※弟に海くんがいます(小1)。
※全てペンネームです。
🎤この記事を書く私きりんは↓
- 小3から小6までくもんを受講
- 進研ゼミは中学講座を受講
- ちなみに高校ではZ会の受講経験があります。
私のときと時代は違えど、くもんも進研ゼミも(Z会も)理念はそのまま息づいています。
どちらの良さも知っている私が、公平な視点でサクラさんの体験談をお伝えしていきます。
進研ゼミチャレンジタッチを小1からスタート
愛ちゃんは、幼児期にこどもチャレンジの受講経験もある女の子。小学1年生になるタイミングで改めて再開し、進研ゼミ「チャレンジタッチ」を始めることにしたのだそう。
当時、我が家も「チャレンジ」を受講していたので、自然とチャレンジの話になりました。
なぜチャレンジタッチを始めたの?
やっぱりタブレット型のチャレンジタッチの方が良さそう?
うーん、こっちの方が取り組みやすいかなと思って
確かに、紙テキストだと「勉強」感が出てしまうため、ちゃんと習慣化できるか心配なところ。
その点、タブレットは場所を選ばず取り組めますし、どこか「ゲーム」感覚なのも魅力。うまい具合に習慣化できれば嬉しいですよね。
実際やってみてどうだった?
愛ちゃんがチャレンジタッチを始めてちょうど半年くらい経ったころ、私も実際にタブレットに触らせてもらいながら話を聞きました。
実際にやってみてどお?
なんかちょこちょこやってるみたい
チャレンジタッチはタブレット形式なので、学習への取り組みやすさNo.1!
机に向かわなくても、リビングのソファーでもどこでもお手軽に学習スタート。スキマ時間でいつでも始められて、学習習慣づけのハードルが低いのが最大の強みです。
ですが、、。
ここで私が気になったのが「やってるみたい」という言葉。
本当にちゃんと出来てるのかな…ちょっと心配なんだよね
ママのサクラさんは、タブレットの中はあまり見ていない様子。タブレット内で完結する学習システムなので、逆に親にとってはちゃんと出来ているのか分かりづらい面があるようです。
もちろん、学習の進行状況をメールでお知らせしてくれるしくみもあります。ですが、実際の「やった形跡」を見るのとはやはり違う部分もあるのかもしれません。
それから、1つ気になった点が。
当時、我が家で受講していた紙版「チャレンジ」は国語も算数も学校の教科書に沿っていました。
ですが、愛ちゃんの「チャレンジタッチ」は国語が学校の教科書に対応していませんでした。
これは教科書の種類によって、対応できるものとできないものがあるようです。心配な方は、自分の学校の教科書にチャレンジタッチが対応しているかどうか要チェックです!
その日、サクラさんはほかにも何点か感想を話してくれました。
プログラミングの練習もちょっとずつやってるみたいよ。
実は私も少し操作させてもらいました。キャラクターに指示を与えて正しく動かせるか?といったプログラムでした。
自分のタブレットでいつでも手軽にプログラミング。これは便利ですね!
あと、タブレットでライブラリーの本を自由に読めるのはすごく良いよ。
進研ゼミには電子書籍「まなびライブラリー」も。こちらは、実は紙版チャレンジ受講生もスマホやPCで利用できるサービスです。
とはいえ、チャレンジタッチなら自分のタブレットがあるから好きな時に本を読めますよね。「いつでも」「どこでも」この利便性が、タブレット最大の魅力です!
くもんに小2から切り替えることに
1年生からチャレンジタッチを始めた愛ちゃん。
しかし!
2年生頃になって一旦やめて、なんと「くもん」を始めたと言うではありませんか!
えーっ!そうなのー!
ということで、またいきさつを聞くことに。
なぜくもんに切り替えたの?
ええっ!くもん始めたの?
そうなんだ。勉強がちゃんと理解できてるか心配で変えてみた。
くもん良いって聞くから。しっかり力がつくって。本人もやってみるって言うし。
あと、学校の2者面談に行ったのち「ちょっとやばいと思って💦」というようなことも言っていました。
この面談もきっかけになったのかも?
「何か別の学習方法で、てこ入れしなきゃ」という思いがあったように思われます。
2年間やってみてどうだった?
くもんはどお?順調?
頑張ってるよー。こんな感じ。
すみません、画像はありませんが、何回かくもんのプリントの様子を見せてくれました。
やっぱり計算力はバッチリつくよ♪
算数の計算をどっさりこなしていました!!私の時代から変わらない、とにかく「繰り返し解く」というくもんメソッド。
もはや「訓練」と言っても過言ではないかもしれません。計算力がつくということにかけては、くもんは間違いありません(断言)。
さて、3年生も終わりに差しかかりました。この頃になると、サクラさんと愛ちゃんはまた別の家庭学習方法について模索している様子。
それがね…、くもんあんまり進んでなくて。。
くもんに飽きてしまったのか?2年も経つと色々な変化があるもの。
また一波乱ありそうです(大げさ)。
進研ゼミに戻って紙テキスト版を小4から
結論を言うと、愛ちゃんは小学4年生からくもんをやめ、進研ゼミの紙テキスト版「チャレンジ」を始めることになりました!
実はこの時期、我が家に遊びに来てもらったので、うちの進研ゼミの様子も見せていました。
紙の進研ゼミ、考えてるんだけどどお?
我が家では本人の希望もあって、ずっと紙版チャレンジを続けてきています。
なかなかいいよー。今はちょうど『自分で丸つけプログラム』で丸つけもやり始めてる。
紙だと親の方もちゃんとできたかどうかチェックしやすいよね。
そうそう、本人が丸つけしながら、時間ある時は私も様子を見たりしてる。
あとは漢字じてんとか漢字ポスターは超便利。これが無いのはちょっと考えられない。それと今だと都道府県を覚えるのが届いたり。
毎年だいたいゲームっぽいツールが届くから、気晴らしに遊んだり、キャラと一緒に勉強したりできるよ。
――結構いろいろ口コミしちゃいました(笑)
なぜ進研ゼミに戻ることにしたの?
愛ちゃんは小学4年生から進研ゼミを紙版チャレンジで再開したわけですが、そもそものきっかけは何だったのでしょうか。
くもん、頑張ってたよね?
うん、しばらく頑張ってたんだけど、だんだんキツくなってきたみたいで。
聞くと、くもんの宿題プリントを拒否し始めたのだとか。
確かに、何回か見せてもらったくもんのプリントはかなり膨大な量。私自身やっていたので分かりますが、「訓練」なみの演習量なので、ちょっと息切れしてしまったのかもしれません。
もともと、その子その子で得意なこと、苦手なことってありますよね。
愛ちゃんは体を動かすのが大好き。体操クラブを元気に続けていて、この頃にはスイミングも始めました。
もともと算数が好きな子は抵抗ないかもしれませんが、子どもによってはくもんの宿題量が負担に感じるケースもあるのかもしれません。
紙テキスト版は実際やってみてどう?
小学3年生から4年生に差しかかる頃、我が家からの紹介という形で進研ゼミに戻った愛ちゃん。どんな様子か気になったので聞いてみました。
紙のチャレンジはどお?
うん、順調にやり始めたよー。終わったらシール貼ったりするのも気に入ってるみたい。
なるほど、紙版チャレンジにはカレンダーとシールが付いていて、1日分やったらシールを貼るしくみになっています。
これが地味なようで、意外に学習のリズムづけに役立つのかもしれません!それに、シール1つ1つに面白いことが書いてあったり、凝ったイラストが入っていたりするのもgood。
紙版チャレンジは昔ながらの学習法ではありますが、
- 親も一目みて進行状況が分かりやすい
- つまづいた所が分かりやすい
(消しゴムで消した後など)
こんなメリットがあります。
「ここ怪しいな…」と思ったら親子でもう一度解き直しをしたりと、親の「テコ入れ」のしやすさを私も実感しています。
それに、算数で分度器を使って測ったり、コンパスで三角形を書いたりといったところは、やはり紙面の方がやりやすいのではないでしょうか。
テキスト版チャレンジだってプログラミングが無料で学べるんだぞー!
進研ゼミとくもんの違いについて【まとめ】
ここまで、友人親子の進研ゼミとくもんの体験談をお伝えしてきました。改めて分かった両者のメリット・デメリットをまとめてみましょう。
各教材のメリット・デメリット
■チャレンジタッチ(タブレット)
- メリット
- いつでもどこでも学習できる
- どこかゲーム感覚で取り組める
- 勉強が苦手でも習慣化しやすい
- プログラミングや電子書籍での読書が自由にできる
- デメリット
- ちゃんとできたか親が把握しづらい
- 理解が十分でなくても進めてしまう
- 一部の教科書に対応していない(注)
注)教科書未対応についてはチャレンジタッチだけでなく、チャレンジの方にも一部理科などにあるようです。実体験としては、チャレンジタッチが国語に対応しておらず「お話」が変わってしまう影響が大きかったです。
■チャレンジ(紙教材)
- メリット
- ちゃんとできたか親がチェックしやすい
- ゲーム感覚のサポートツールがつく
- シールなど習慣づけの工夫がある
- 分度器やコンパスを使いやすい
- デメリット
- 机に向かうため「勉強」感が出てしまう
- プログラミングや電子書籍は別途PCタブレット等が必要
■くもん
- メリット
- 計算力がバッチリつく
- 繰り返し解くことで本物の力がつく
- デメリット
- 宿題が多くて負担になることも
体験談の流れ上、くもんの情報量がやや少ない感がありますが💦このようにまとまりました。
各教材の特徴・費用比較
さらに、各教材の特徴の違いについても表にまとめました。
(小学生向けの講座で比較しています。)
進研ゼミ | くもん | |
コンセプト | ・教科書対応で学校の内容をおさえる ・基礎からしっかり、応用まで ・学習習慣づくりができる |
・無学年式で個々に合わせて学力UP ・高い学力と自学自習力をつける ・早期に高校教材の学習を目指す |
受講スタイル | ・完全自宅学習 ・タブレット学習か紙教材か選択 ・1日15分程度 ・赤ペン先生あり |
・週2回程度の教室学習+毎日の宿題 ・1日30分程度〜 ・オンライン&教室学習も選べる |
教科 | ■小1・2 国算英 ■小3以上 国算理社英 ※科目選択不可 ※プログラミングや漢検・英検対策も |
算数・英語・国語 ※科目選択制 |
料金 | ■1年生の場合 月3,180円(税込) ■6年生の場合 月5,830円(税込) ※4月号開始、年間一括払いの場合の月額 |
■東京都・神奈川県 月7,700円(税込) ■上記以外 月7,150円(税込) ※1教科あたりの月額 ※英語は専用リスニング機器別途 6,600円(税込) |
中学受験対策 | 有料オプション教材にて 中学受験講座あり |
△ |
進研ゼミは5教科パッケージ型でこの料金。くもんが1教科あたりの料金であることを考えると、進研ゼミがリーズナブルな印象です。
ただし、くもんには教室学習があるため単純に料金だけで比較するわけにはいきません。「教室で先生に見てもらいたい」というご家庭にはくもんがメリット大、と言えますね。
そして、中学受験対策についてはくもんをあえて「△」としました。どういうことなのか、次から詳しく解説します。
中学受験対策について
中学受験対策について、まず進研ゼミには「中学受験講座」が有料オプションで用意されています。
例えば中学受験を考えたいが、何らかの事情で塾に通うのが難しいご家庭には是非おすすめしたいところです。
ちなみに進研ゼミの中学受験講座のレベルについて、公式サイトによれば、
教材をきちんとご活用いただくことで、偏差値55〜65の私立・国立中学校の合格をめざせる講座です。中学の偏差値(入りやすさ)にかかわらず求められる「知識」や「考え方」を習得できる講座ですが、入試直前期には学校別の過去問対策などが別途必要になります。
(引用:進研ゼミ小学講座「中学受験対策教材 考える力・プラス 中学受験講座」)
とありました。最難関レベルとなると難しいようですが、難関・中堅クラスなら十分に目指すことができそうですね!
一方、くもんはどうかというと、公式サイト「iKUMON」に次のような記載があります。
KUMONの教材は、受験用に作られたものではありません。
しかし、高度な基礎学力や自学自習力はもちろん、読解力、数学的分析力、論理的思考力といった中学受験に必要な力も身につけられます。さらに小学生のうちに中学校や高校の内容まで学習しておけば、入学後の勉強にも役に立つでしょう。
(引用:iKUMON)
くもんの方は中学受験対策としての作りにはなっていません。ですから結論としては進研ゼミの方が合格への近道となるでしょう。
ですが、くもんは無学年式で高い学力を目指せるのが大きな魅力。例えば中学レベルまで進んでしまうことで、中学受験の問題が解けてしまうということもあるようです(経験談)。
受験に特化した勉強、という意味では確かにくもんは不向きかもしれません。ですが、その先の中学・高校と長い視点で考えたら、くもんは決して無駄にはならないはずです。
【教育プランナーに聞く】中学受験 低学年でやっておくこと3選
【勝手な結論】進研ゼミとくもん、どっちをとる?
結局、進研ゼミとくもん、どちらをとるべきなのでしょうか。
個人的な結果としては、我が家も友人親子も進研ゼミで落ち着いている、ということは1つの事実としてあります。
ですがそれは現時点の話であって、これからまた変わっていく可能性も。それに、何よりお子さんやご家庭の事情により、ベストチョイスは異なってきます。
大切なのは、その子その子の特性にあわせてぴったりな教材を選んであげるということ。
進研ゼミとくもん、それぞれどんなお子さんやご家庭におすすめかをまとめました。
=進研ゼミとくもん、どんなご家庭におすすめ?=
チャレンジタッチ | ・学校の授業内容をまんべんなく押さえたい ・机に向かうのが苦手なタイプである ・なかなか家庭学習の習慣がつかない |
チャレンジ | ・学校の授業内容をまんべんなく押さえたい ・机に向かうことはあまり抵抗がない ・親が理解度をしっかり把握したい |
くもん | ・英数などの主要教科で圧倒的な力をつけたい ・比較的自分で進んで勉強できるタイプである ・近所に教室がある |
お子さんにぴったりな教材を選ぶために、上記を是非参考にしてみて下さいね。
チャレンジユーザーがZ会小学生コースのお試し教材やってみたらこうなった
終わりに:時間を見つけてサポートしよう
年々共働き夫婦は増え、仕事に家事育児にてんてこまいというママも多いことでしょう。
その上、お子さんの勉強を見てあげるのも何故かママの役割。こんなケースが私の周りは依然として多く、本当にマルチタスクで大変ですよね。
ですが、成績を上げていくお子さんの様子を見ていると、やはり親がしっかり目配りしているという印象があります。
進研ゼミもくもんも優れた学習法であることは、人気の高さから間違いありません。もちろん経験からも実感できています。
ですが、どれも最大の効果を発揮するには、親の目配りは欠かせません。特にお子さんが軌道に乗るまでの間は親のサポートが大切。
全て完璧でなくても構いません、少しでも時間をとって一緒にやってみたり、丸つけしたり、ほめたりしながらサポートしてあげましょう。
そのうちお子さんが「自分の勉強法」を確立できれば、きっと大きな成果となってあらわれてくるでしょう!