家庭教師の授業の中で使う教材には以下のようなものが挙げられます。
- 学校で使っている教科書やワーク
- 家庭で用意する問題集などの教材
- 家庭教師センターが販売するオリジナル教材
今回は、この3つ目の『家庭教師センターが販売するオリジナル教材』をピックアップ。
家庭教師センターが販売する教材は実際のところ少し高額なものが多いようです。
ーCheck!この記事でわかることー
- 家庭教師センターオリジナル教材は高いのか
- 家庭教師センターオリジナル教材に潜むリスク
- オリジナル教材を買う前に確認すべき点
- 教材を既に購入済みの場合の返品について
家庭教師センターから教材を勧められて迷っている方、既に購入したものの活用できず持て余してしまっている方に役立つ内容となっております。
では早速、順番に見ていきましょう!
家庭教師センターが販売する教材は高い?
単純に『教材(書籍)』という見方をした場合、家庭教師センターが販売している教材は概ね高いと言わざるを得ません。
その金額はセンターや学年によりまちまちで一概には言えませんが、
たいてい『何十万円単位』 です。
相場としては2,3年分のセット販売で30万円とか、45万円といった情報があります。
その上、Check!ハイレベルの受験用ではなく汎用性の高い補習的な内容であることが多いです。
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ここ、ポイントです。
一方で本屋さんで売られている参考書や問題集の類はどうでしょう。
大手教育系企業が出しているものでも、せいぜい一冊2,000円前後が普通です。
例えば本屋さんと言えばのamazonではこのような感じ。
仮に2千円の問題集を半年に1冊×国語・算数・英語とした場合=年間12,000円。
基礎版、応用版と分けたとしても年間12,000円×2=24,000円。
どれだけ教材を充実させたとしても、年間5万円行くかどうかです。
教科書にプラスαする演習用としてはこれで十分、こちらの方が断然オススメです。
ところで家庭教師センターの教材は一括で支払うわけではありません。
使用期間の2年間あるいは3年間などで分割払いのローンにすると、月々1万円程度。
家庭教師代の方が割安だったから、プラスこの位なら予算内かな?
という考えになるわけです。
家庭教師センターが販売する教材は買ってはダメなのか
最初に家庭教師センターのオリジナル教材は高い、とずばりお答えしました。
ではオリジナル教材は買ってはダメなのでしょうか。
結論から言うと、一概にダメというわけではありません。
そのお子さんのニーズにきちんと合った教材であり、それを実際のレッスンの中でフル活用できればOK。
むしろ大いに結果を期待したいところですね。
しかし、家庭教師センターの『教材セット販売』というシステムには様々なリスクが潜んでいるのも事実。
check!具体的には以下のようなリスクがあります。
- 長期間にわたる教材を一気に購入するというリスク
- 途中で止めたいと思っても難しい
- 実際に派遣されている先生が使いこなさない
少し詳しく見ていきましょう。
長期間にわたる教材を一気に購入するというリスク
お子さんのニーズが今後どのように変化するか分からないのに、どうして何年分もまとめて購入しなければならないのでしょう。
わざわざローンを組んでまでセット購入することはリスク以外の何物でもありません。
ただし、
うちはここの家庭教師センターに卒業までお任せする。ここにかけると決めた
という固い決意をお持ちの場合、このリスクを吹き飛ばすことになります。
途中で止めたいと思っても難しい
前述の通り、オリジナル教材は数年分のセット販売が主流です。
つまり既に一括購入してしまっている、というのがミソです。
数ヶ月やってみて、
「先生と合わないから止めたい」
「やっぱり友達と塾に行きたい」
などと言って家庭教師を解約することになった場合が問題です。
家庭教師の先生の派遣はすぐにストップできるでしょう。
しかし教材費のローンをストップするのが難しいのです。
『難しい』というのは『できない』わけではありません。
『レッスンに必要』として購入した教材を、『レッスンが無くなった』ことによって返品することは法的に可能です。
しかしそのためには法律を理解して文書を作成して請求する、といった法的手続きが必要。
電話一本ですんなり事が進むわけではありません。
このような事態を防ぐためには、先ほどと同じように
うちはここの家庭教師センターに卒業までお任せする。ここにかけると決めた
という覚悟がやはり必要になってくるのです。
実際に派遣されている先生が使いこなさない
ネットでの質問箱を拝見すると、実際に派遣されてきた先生がオリジナル教材を使いこなさない、といったリスクがあるようです。
使いこなさないというよりも、むしろ全く使わないというあるまじき状況です。
これは、センターと実際の家庭教師との間に認識のズレがあることが考えられます。
センター→「うちはこの教材をしっかり使って成績を上げていく!」
家庭教師→「やっぱり教科書を使って基礎固めしなければ!」
といった具合。
せっかく購入した教材が放って置かれているとなると穏やかではありませんよね。
その場合はセンターあるいは先生に直接そのことをお話しすると良いでしょう。
先生との相性に問題があれば、先生を交代することもできます。
不満な気持ちを抱えながら続けるよりも、潔く交代をお願いすることをオススメします。
たとえ先生が変わったとしても、同一のセンターであれば同じ教材を使うことができます。
せっかく購入した教材をしっかり有効活用することができますよ。
家庭教師センターの教材を買う前に、これだけは確認!
多くの家庭教師センターでは、まず無料で家庭訪問するシステムを取っています。
そこでプランナー、コーディネーターといった肩書を持つスタッフが訪問。
まずは無料体験、お子さんに教えるのがとても上手です。
ここでお子さんの心をガッチリと掴んでしまいます(笑)
そしてその後で、家庭教師サービスに関するあらゆる説明をこなします。
その際に、オリジナル教材の購入についても説明があります。
お子さんも気に入ってるみたいですから
せっかくお子さんがやる気になっているのに?
様々なトークでその場での購入を勧められます。
しかしここは一歩踏みとどまり、Check!下記の内容を確認しましょう。
- しっかりとした、実績のある家庭教師センターなのか
- この教材が本当に我が子に合っていそうなのか
- 教材を購入しないプランはないのか
- 解約したい時はどうすれば良いか、詳細な説明があるか
教材を購入しないプランもありますが、良い先生が派遣できませんよ
といった脅し文句とも取れるような発言が見られた場合は、即刻お引き取り頂きましょう。
オリジナル教材は決して安い買い物ではありませんから、色々な事柄を確認する必要があります。
無料訪問の流れで、なかなか帰ってもらえないからと安易に契約するのは絶対に避けましょう。
教材を既に購入済み。途中で返品はできる?
家庭教師の契約済み&教材を購入済みで「やっぱりやめたい!」という場合に使いたいのが、クーリング・オフ制度。
家庭教師の契約は、特定商取引法において『特定継続的役務提供』に定められています。
契約書面を受け取った日を含めて8日以内は、クーリング・オフ=無条件キャンセルができます。
ただし実際の運用を見てみると、家庭教師の授業が開始される=教材を使い始める頃にはクーリング・オフ期間を既に過ぎていることが多いようです。
授業が開始される前であっても、教材が届く前であっても、不審に思う点があればすぐにキャンセルするようにしましょう。
続いて、既に家庭教師を一定期間続けた後に、解約&返品したいという場合。
前述もしましたが『レッスンに必要』として購入した教材を、『レッスンが無くなった』ことによって返品することは法的に可能です。
しかしそのためには法律を理解して文書を作成して請求する、といった法的手続きが必要。
ご家庭だけでの対応は難しいこともあるかと思われますので、まずはお住まいの地域の消費生活センターにご相談されることをおすすめします。
教材の販売を行っていない家庭教師センターはどこ?
そもそも教材の販売を行っていない家庭教師センターであれば安心ですよね。
大手家庭教師センターでは、
- 家庭教師のトライ
- 学研の家庭教師
などは購入しなければならない教材はありません。(問い合わせして確認済み)
もちろん学研といえば図鑑や書籍のラインナップも豊富な企業グループ。
必要とあれば子供に最適な教材を提案してもらえるのは、逆にありがたいところです。
ちなみに家庭教師のノーバスは学習サポート費として月額3,300円(税込)かかります。
これは教科書準拠のプリント代やセンターの学習バックアップ代とされています。
一方、家庭教師のあすなろは教材販売をしています。
あすなろは30年以上一貫して「あすなろ」という名称で家庭教師センターを継続しており、実績も豊富。
公式ホームページでは実際にセンターを利用した会員が写真付きでコメントしており、信頼性は高いと言えます。
ただし、教材に関してはしっかり吟味した上でお任せする、という姿勢も忘れないようにしましょう。
まとめ:支払う総額で考える視点も大切
家庭教師で最も注意を払うべきは、『子供と先生との相性』だと言われています。
センターを選ぶのももちろん大切ですが、『どのセンターが一番うちの子に合う先生を紹介してくれるか』という視点が最優先です。
同時に家庭教師でかかる費用については『支払う総額で考える』という視点も大切です。
教材代が高くても、支払い総額で考えた時に教材の無いセンターと金額が同じであれば、むしろおトクとも取れるためです。
まとめると、
- まずは家庭教師の料金相場を押さえる
- 子供と一番相性の良さそうな先生を探す、という視点で様々なセンターを当たる
- 教材代込みで予算を考え、相性の良さそうな先生と巡り合うことを優先する
- その上で教材についても吟味し、無駄にならないように目を配る
途中で解約したい、教材を返品したいといった要望は、結局は
「先生がイマイチ」
「先生と上手くいっていない」
「実際の授業が効果的でない」ことに起因することがほとんど。
このような残念な結果にならないよう、まずは良い先生に出会えると良いですね。
「家庭教師比較くらべーる」というサービスは、お住まいの地域に対応できる家庭教師センターを一覧で確認できるポータルサイト。
https://kateikyoushi.kuraveil.jp
気になったところにはまとめて資料請求もできて便利です。
検索や資料請求はもちろん無料ですので、参考までに使ってみてはいかがでしょうか。